問1
カム機構は、下図のように、特殊な形状をもった原動節(カム)に、回転運動または直線
運動を与えて、これに接触する従動節に往復直線運動または往復角運動を伝える機構であり
これは内燃機関の弁開閉機構その他大きの機械に広く用いられている。
次のカム機構について述べた【A】~【H】の文書の内容に最適なカムの名称を、次頁の
[語句群]から選び、その番号を解答用紙の解答欄【A】~【H】にマークせよ。(重複使用不可)
【A】
平板の縁に所要の輪郭を与えて、これを原動節
として回転させ、従動節に往復直線運動や往復
角運動を与える。カムと接触する従動節の先端
部分には運転条件や用途に応じてローラ付きの
ものが使用される。カムの中で多用されている。
解答 ⑥ 板カム
【B】
中空円筒の端面をカムの輪郭曲線としたもので、従動節に往復色線運動を与える。
解答 ③ 端面カム
【C】
円柱、円錐、及び球面など、回転体の表面に特殊な溝を設け、この溝に従動説の突起部をはめ込んで
往復直線運動を伝える、重力やバネの助けを借りなくでも従動説が常に拘束されるから、カムから離れることはない。
解答 ⑤ 確動カム
【D】
数個の円弧と、これに接する直線よりなるカム(tangent cam)で、内燃機関の弁の開閉などに用いられる。
解答 ⑧ 接線カム
【E】
従動節が等速往復運動を行う場合のカムで、この曲線は、左右のアルキメデスうずまき線よりなる。
工作機械や内燃機関(弁開閉)などに用いられる。
解答 ② ハートカム
【F】
カムは平板形であるが、回転運動をせず、往復直線運動によって従動節に特殊の往復運動を伝える。
解答 ① 直動カム
【G】
往復角運動するカムによって従動説を動かす。
解答 ⑦ ワイパーカム
【H】
円板を回転軸に対して傾斜して取り付けたもので、従動節に往復直線運動を伝える。
一種の端面カムである。
解答 ④ 斜板カム
解答群
① 直動カム
② ハートカム
③ 端面カム
④ 斜板カム
⑤ 確動カム
⑥ 板カム
⑦ ワイパーカム
⑧ 接線カム
⑨ 反対カム
⑩ ヨークカム